秘訣 8:次の技が何かを考える
最後の技が何かを考えて、その技が成功しやすいように前の技の成功の際の形を考えることが上達の秘訣です。
技を成功させるための条件
秘訣6で構えの大切さを記載しました。
秘訣3で体の動き、そしてけん玉の動かし方を記載しました。
その他の秘訣も重要ですが、おおむね、これらが技を成功させるための条件といって良いでしょう。
むやみやたらと玉を空中に上げても、玉の穴をけん先で受けることはできません。
けん玉の達人でも、玉の穴がどこに来るのかわからない状態では、とめけんすら成功させるのは難しいです。
試しに、人に玉を投げてもらってみればわかると思います。
とめけんどころか、大皿ですらとても難しいでしょう。
技を成功させるには、成功させるように構えや、体の動き、そしてけん玉の動かし方をする必要があります。
人に投げてもらう時は、それらのうちのいくつかの条件が変わります。
だから、大皿という簡単な技でも成功しにくくなるのです。
連続技の難しさ
他にも技を条件が変わる場合があります。
連続技です。
けん玉が上達してくると、連続技への挑戦が増えてきます。
段位認定試験では、はねけん、地球回し、さか落とし、宇宙一周なども連続技です。
はねけんはけんの回し方よりも飛行機が成功した際の形、さかおとしは灯台が成功した際の形が、その後の成否のカギを握ります。
はねけんもさか落としも、最初の技(はねけんなら飛行機、さか落としなら灯台)が成功した際に小皿、または大皿が正面を向いていることが望ましいです。
その後の技が成功しやすいからです。
これが秘訣8、次の技が何かを考えるです。
言い換えると、最後の技を成功させやすい形にしましょう、ということです。
どんな方法が良いのか
技が成功しやすいように前の技の成功の際の形を考えるのですが、これは技によって変わります。
日本けん玉協会ジュニア杯(JKAJr.杯)争奪戦の技、ろうそく返しを例にとって少し考えてみましょう。
ろうそく持ちで、中皿に載せた後に、空中でけん持ちに持ち替えて、玉の穴をけん先で受ける。
動画では、うらふりで最初のろうそくを行っています。
ろうそくが成功した時点で、玉の穴が前を向いています。
その状態で、空中に投げ上げて、今度は逆回転で270°回転させてけん先で玉を受けています。
ちなみに、最初のろうそくに関して、ルール上は、前ふりでも、うらふりでも、ふらなくても良いことになっています。
技としては成功ですが、疑問は技のやり方です。
うらふりの方が良いのか?
残念ながら、人によって違います。
最初のろうそくがうらふりであるのは、玉の穴が前を向くように回転させるためだということは分かると思います。
前ふりでも良いです。
前ふりだと回し過ぎてしまう傾向があるため、うらふりにしています。
ろうそく返しの際のろうそくの時に玉の穴が前を向いた方が良いのか?
残念ながら、これも人によって違います。
真上が良いという人、自分の方を向いている方が良いという人、様々です。
どんな方法が良いのか?
技ごとに変わります。
そして、体格や体の動きは人それぞれ違うため、技のやりやすさ、成功しやすさも当然変わってきます。
上手い人の動きを見て、自分で試してみて、自分に合う方法を見つけることが必要です。
すぐに上手くはできないかもしれませんが、大切なのは、技の形を把握して、その技を成功させるための一連の動きを意識することです。
意識して、できるように練習しましょう。