級・準初段の技

けん玉道認定試験の級位、準初段位の技を記載します。
認定試験のルールは、日本けん玉協会のホームページを参照してください。
協会のホームページでは、高段位者が行う試技を見ることもできます。

YoutubeやSNSなどでも解説動画はありますが、本家サイトにはルールの記載もあり、非常に参考になりますので、一度確認されることをお勧めします。

なお、本コラムの下部にも動画と解説を記載していますので、参考にしてください。

技と認定試験合格に必要な成功回数

級位

No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
種目
























(回)
10級 1
9級 2 1
8級 3 2 1
7級 3 2 1
6級 3 2 1 (4)
5級 3 2 1 (10)
4級 3 2 1 (20)
3級 3 2 1 (30)
2級 3 2 1 (40)
1級 3 2 1 50

 

準初段位

No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9
種目

























(回)
準初段 5 5 5 4 4 3 2 1 100

 

出典:公益社団法人日本けん玉協会 級位・段位認定試験 認定表
http://kendama.or.jp/tricks/basic_tricks/

 

技の動画と解説

1 大皿

けん玉を持ったことがある人なら、一度はチャレンジをしたことがあるはずです。
お皿に乗せる技です。
けん玉をよく見ると、お皿の大きさが違うことが分かると思います。
大きなお皿に乗せる技、これが大皿です。

下から玉を引き上げてお皿に乗せましょう。

では、お皿に乗れば良いだけかというと、ちょっと違います。
持ち方が決められているからです。

下の写真のような持ち方をします。
これがお皿に乗せる時の持ち方です。

 

2 小皿

大皿と反対側のお皿に乗せる技です。
大皿ができれば小皿もできるはずです。

持ち方は先ほどと逆になりますが、同じです。

 

3 中皿

けん玉は、けんの下の方にも玉を乗せることができるようにくぼみがあるはずです。
そこが中皿です。

大皿の持ち方で、玉を下から引き上げた時に手首をちょっと返して中皿に乗せましょう。

実は3つあるお皿のなかで、一番小さいのが中皿です。
一番小さいくせに小皿という名前ではありません。
中皿は大きなお皿と小さなお皿に挟まれた真ん中のお皿だから、と覚えましょう。

4 ろうそく

ろうそく持ちという持ち方で中皿に玉を乗せます。

ろうそく持ちは下の写真の持ち方です。
指でけん先を支えます。
小さな子はぎゅっと握っても良いです。

5 とめけん

もっともけん玉らしい技と言って良いでしょう。
けん先で玉の穴を受けます。

とても難しく感じる技だと思いますが、意外にも難易度は低めの技です。
入門者で初日で出来るようになる方も多くいます。

注意点としては、玉を回してはダメだという事です。
玉を回して始める人がいますが、それは「まわしとめけん」という別の技です。

けんはあまり握らずに軽く持つ方がよいでしょう。
この持ち方をけん持ちと言います。
日本一周、世界一周も同じ持ち方です。

6 飛行機

今まではけん玉のけんを持っていましたが、この技は玉を持つ技です。
玉を持って、けんを振って玉の穴でけん先を受けます。
動画を見てください。

 

 

動画では簡単にやっているように見えますが、この技は入門者の前に立ちはだかる壁です。
この技から先は、クリアできる人が大幅に減っていきます。
飛行機がクリアできれば入門者としては卒業だと思います。

玉は下の写真のように持ちます。
これを玉持ちと言います。

7 ふりけん

玉を振って一回転させて玉の穴をけん先で受ける技です。
級位の技の中で最も難しい、最大の壁と言っても過言ではないでしょう。

桃栗三年柿八年という言葉があります。
けん玉では飛行機三年ふりけん八年だと思ってください。
確実に決めることができるようになるには、それぐらいの修練が必要になります。

8 日本一周

小皿、大皿とお皿に乗せた後、玉を上に投げ上げて玉の穴をけん先で受けます。
お皿に乗せる順番は大皿、小皿の順番でも構いません。

適当に玉を投げ上げても上手くいきません。
上手く玉の穴をコントロールすることが必要です。

9 世界一周

日本一周に中皿が加わります。
中皿に乗せた後に、玉を上に投げ上げて玉の穴をけん先で受けます。

10 灯台

玉持ちで始めます。
けんを上に引き上げて玉の上で静止させます。
静止後約3秒で成功です。

かつてはこの技ができたら名人と言われていました。
ここまでの技ができれば1級。
次の準初段、そして初段が見えてきます。
頑張ってください。

静止という部分に注意があります。
静止とは玉の上のけんはもちろんですが、体全体も止まる必要があります。
体がバランスを取ろうとふらふらしたり、関係のない手が動いていたりしている間は静止のうちに入りません。
ピタッと止まって約3秒です。

11 もしかめ

玉を大皿と中皿で行ったり来たりさせる技です。

級位では50回、準初段位では100回必要です。
回数は大皿、中皿、大皿、中皿とできたら4回という数え方です。

準初段以上ではスピードに決まりがあります。
1分間に135回以上の速さです。

県一周

準初段まであと二つです。

中皿に乗せた後に、玉を上に投げ上げて玉の穴をけん先で受けます。
世界一周の最後の部分だと覚えましょう。

玉の穴のコントロールをするチャンスが1度しかないので、世界一周よりも難易度は高いです。

けん先すべり

玉を剣先に乗せた後、滑らせて剣先に入れます。

注意点は2つ。
玉の穴がけん先に接触していないとダメです。
そして、玉は滑らせる必要があり、投げ上げるのはダメです。