前ページでは以下2つを記載しました。
・技とは構え、動作、完成の3つの要素で構成される
・技の構成要素のうち、少なくとも一つが異なれば、異なる技になる
構成要素をもう少し細かく見ていきましょう。
構え、動作、完成とは何か。
大まかに、それぞれ以下で構成されると考えてよいでしょう。
構え:技を始める際のけん、または玉の持ち方、位置関係
動作:けん、または玉の動かし方
完成:技を終わる際のけん、または玉の持ち方、乗せ方
構え、動作、完成は技の構成要素と呼びましたので、こちらの方は子要素と呼称することとします。
当然この他にも、子要素はあります。
本来は紐を含む必要がありますし、動作で体の一部を含む場合もあるでしょう。
あくまでも、少なくとも5万以上の技があることを示すことが目的ですので、
これ以上複雑にしなくてもよいでしょう。
完成が一番わかりやすいと思いますので、完成を対象として説明します。
完成の子要素は、技を終わる際のけん、または玉の持ち方、乗せ方であり、
いずれかが変われば、完成が変わることとなります。
構え、動作は対象としていませんが、分かりにくいかもしれないので、次の構えと動作をする場合を考えましょう。
構え:けん持ちでけんを持つ
動作:下から引き上げる
例示します。
次のような、完成の際の玉の乗せ方(乗せる場所)を変えた場合の違いは明らかでしょう。
・けん持ちで大皿に乗せた場合
・けん持ちで小皿に乗せた場合
・けん持ちで玉の穴をけん先に入れた場合
また、完成の際の持ち方を変えた場合、例えば次の2つも、完成を変化させていますので別の技という考え方をとります。
・けん持ちで大皿に乗せた場合
・大皿持ちで大皿に乗せた場合
よって、構えと動作を固定し、完成だけで技の数を考えた場合でも、次の掛け算の数の技があることになります。
けん、または玉の持ち方 × けん、または玉の乗せ方(乗せる場所)
このページのまとめ
・完成の子要素は少なくとも二つある
1.けん、または玉の持ち方
2.けん、または玉の乗せ方(乗せる場所)
・完成の子要素が変われば完成が変わる
次ページは持ち方、乗せ方を見ていきます。