けん玉と一口に言っても色々とあります。
認定や大会などに興味が無ければ何を買っても良いのですが、買った後に後悔することが無いように、どんなものが良いのか知っておきましょう。
とは言え、けん玉の良い、悪いというのはある一面からの評価に過ぎません。
代表は色々なけん玉を収集することを趣味としているのですが、そういう趣味から見ると、どんなけん玉でも良いものです。
あくまでも、このコラムは、けん玉協会で使うけん玉に関して記載していますので、その点はご注意ください。
認定品のけん玉
けん玉を売っている場所に行ったときに、何を見るべきでしょうか。
これだけは覚えましょう。
日本けん玉協会の認定マークのシールが貼ってあることです。
上の写真の中で左の二つにはシールが貼ってありません。
シールが無いものは避けましょう。
さらに、少しお土産けん玉も写真に撮っておきました。
全国各地のお土産屋さんで様々なけん玉が販売されています。
何らかのシールが貼ってあるものもありますが、日本けん玉協会の認定マークのシールではありません。
こういうものも、けん玉協会で使うという観点では、たとえ安価であったとしても避けた方がよいでしょう。
けん玉協会の認定マークのシールが貼ってあるけん玉はおおむね2,000円程度、箱に入っているのは3,000円~4,000円程度の価格だと思います。
玉の塗装や木材の種類などに違いがありますが、初心者の方はあまり考えずにシールの貼ってあるもので、好みの色の物を買えば間違いがないと思います。
認定マークのシールが無いと何が良くないのか?
認定マークが無いけん玉の場合は、日本けん玉協会の級、段などの試験の受審や、大会への出場ができません。
せっかく買って練習会に持ってきたのに、級や段の受審に使えない、という残念な結果になる場合があるという事です。
また、けんのバランスが悪かったり、皿の大きさが極端に小さかったりして技がやりにくいものもあります。
そのようなけん玉では、技術の向上も見込めません。
認定マークとは?
認定マークのシールは以下のものです。
認定品と書いてありますね。
これが認定品です。
このマークのついているけん玉を使いましょう。
もう一つ、よく見かけるものがあります。
推奨品と書いてあります。
これは認定品と似ていますが異なります。
技がやりやすいように皿が大きかったり、下の写真のように、中皿の奥に穴があけられていたりするものもあります。
推奨品の場合には、級の認定までしか受けることはできません。
段の受審や大会への参加は不可です。
けん玉の段の試験や大会ではけん玉検査を実施しますので、持って行っても使うことはできません。
注意してください。
認定品の種類
同じ認定品でも、製造するメーカーによってマークが微妙に異なります。
2022年現在で販売されているけん玉の認定マークのシールを掲載します。
上にも載せましたが、再掲します。
シールに黄色い部分があるもの。
大空:有限会社山形工房
シールに赤い部分があるもの。
スターズ(STARS):株式会社幻冬舎
シールに白い部分があるもの。
こだま:株式会社池田工業社
シールに青い部分があるもの。
匠(たくみ):株式会社カシマヤ製作所
シールに緑の部分があるもの
Yumu Kendama ※
※2022年現在は認定品のブランドではありません。
過去のものですのでご注意ください。
その他、過去には以下のようなものを代表例としていくつも種類がありました。
これらの物も利用することが可能な場合がありますが、むしろコレクションとして大切に保存しておくことをおススメします。
富士
さくら
新富士
新さくら
TK16マスター
夢幻
認定品ならどれを使っても同じなのか?
けん玉協会の認定品はほとんど同じように作られていますが、玉の塗装も違いますし、微妙に形にも違いがあります。
技のやりやすさも違う気がしますが、もしシールを外して、玉の塗装を全部取ってしまったら、判別できる自信はありません。
それぐらいの精度でけん玉の製造メーカーはけん玉を製造しています。
代表は木工も趣味ですが、木工でこれほどの精度を出せる技術に脱帽です。
各種ある木工玩具の中でも、精度という点でけん玉協会の認定品のけん玉は最高クラスだと思います。
けん玉協会のこだわりと、メーカの技術の結晶なのでしょう。
日本の文化として出てくるだけの価値は十分にあります。
ユーザが使うという点でどれが良いか、ということを聞かれることも多いです。
ですが、この点は、個人ごとの感覚の違いや、けん玉自体の個体差もあるので何とも言えません。
クラブの参加者が使っているけん玉を見ると、2022年現在では、山形工房さんの大空を利用している方が多い傾向にあるようです。
コラムのまとめ
このコラムはけん玉の選び方について記載しました。
選び方をまとめると以下の3点になると思います。
せっかく買ったのに使えない、ということを避けるためにもけん玉を選ぶ時には気を付けましょう。
・けん玉協会の認定マークのシールのあるものが認定品です
・級や段の認定を受けるなら認定品を選びましょう
・認定品であれば色や質感などが好みのものを選んで良いです